被害に遭われた方はこちら

ペットが被害に遭われた方へ、泣き寝入りしないでください

大切な家族を失う悲しみは、言葉では表せないほど深いものです。
愛おしい存在を突然奪われてしまった痛みは、計り知れません。


しかし、愛犬、愛猫が被害に遭い、残念ながら亡くなってしまった場合でも、損害賠償額はうまくいって数十万円しか認められません。他方で、弁護士に依頼すれば、最低でも数十万円の弁護士費用がかかることが多いです。被害に遭ったにもかかわらず、費用を手出ししなければならない可能性も高く、泣く泣く被害賠償を諦めてしまうことも少なくないです。


また、動物病院・ペットサロンなどで起きたトラブルでは、トラブル直後はミスを認めていたが、その後、手のひらを返したように強硬な態度でミスを否定し、責任を取らないということも往々にしてございます。私たちは、そのような現状を打破するために、当団体を立ち上げました。


ペット被害に遭われた皆さま、遠慮なく私たちにご相談ください。大変辛い状況だと思いますが、ペット問題に精通する私たちがサポートいたします。ペットは物ではありません。一緒にペット被害を解決していきましょう。

こんな時にはご相談ください

  • 動物病院での施術ミスで愛犬・愛猫が亡くなってしまった
  • ペットホテルの不注意な事故で大怪我をさせられてしまった
  • ペットショップで購入した愛犬・愛猫がすぐに病気で亡くなってしまった
  • トリミング中の事故で大怪我をさせられてしまった
  • ドッグランで愛犬・愛猫が、他のわんちゃんに咬まれて亡くなってしまった
  • 愛犬・愛猫が交通事故に遭ってしまった

弁護士費用のご協力

私たちは、ペットが被害に遭い、飼い主の皆さまがとても悲しい思いをされたにもかかわらず、弁護士に依頼し、弁護士費用を払うと経済的にマイナスになってしまう現状に強く課題を感じています。

私たちは、当協会への賛同をしてくださる方を中心に、被害に遭われた皆さまの弁護士費用を準備するお手伝いをしております。

また、皆さま自身でクラウドファンディングなどを行い、弁護士費用等の活動資金を集めるお手伝いもしております。

被害に遭われて、弁護士費用にお困りの皆さま、まずは当協会までご連絡ください。

ペットに関する裁判例のご紹介

15歳柴犬の手術による死亡で、慰謝料35万円とされた事例(東京高判平成19年9月27日)

《事案の概要》

動物病院に愛犬を受診させたところ、獣医師は、3か所の手術が必要とした。
飼い主は手術に消極的であったが、獣医師は3か所の手術を同時に行った結果、愛犬が死亡してしまった。

《判決の概要》

・獣医師は、飼い主が手術に消極的なのを熟知していたのだから慎重に判断すべきだったのに、麻酔の危険性を考えるあまり同時手術の危険性を考慮せず本件犬が死亡した。
・獣医師は、原則として飼い主の意思に反する医療行為を行ってはならず、飼い主が医療行為の内容や危険性等を十分に理解した上で意思表示できるよう必要な範囲の事柄を事前に説明する必要があり、人間と飼い犬の生命が問題となる場合とでは医師または獣医師が負う説明義務は全く同一の基準が適用されるべきではないにしても、一定の場合には、説明の不履行が説明義務違反になるとして、上記③手術は説明と同意を欠くとし、…慰謝料35万円の賠償を命じました。
・新たな犬の購入費は、15歳と老犬であるため、客観的に財産価値はないとして否定されてしまいました。

猫の手術による死亡で、慰謝料20万円とされた事案(宇都宮地判平成14年3月28日)

《事案の概要》

飼い猫(アメリカン・ショートヘアーでショーキャットであった)が手術の3日後に死亡したことについて、ショーキャットとしての財産的価値、慰謝料、Yでの治療費、後医での解剖費、弁護士費用等の損害賠償を請求した。

《判決の概要》

獣医師には、手術中、尿管を卵巣動脈とともに誤って結紮した過失があり、これが原因で飼い猫が死亡したとして、獣医師の債務不履行責任(民法415条)及び不法行為責任(民法709条)を認め、獣医師に対し、獣医師Yでの治療費のほか、…ペットとして家族の一員ともいうべき愛情を注いでいたことなどから、飼い猫の財産的価値を手術時点で50万円と評価し、慰謝料20万円、弁護士費用20万円の各賠償を命じた。

SDGsとペット被害の慰謝料額について

SDGs(持続可能な開発目標)の目標16[平和]では、「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」と定められています。
ペット被害の慰謝料額が低いことは、SDGs目標16との関係でも改善すべき事項です。

司法へのアクセスと公正な扱い

SDGs目標16が目指す「すべての人に司法へのアクセスを提供する」という点において、ペットの飼い主の権利が十分に保護されていないことは課題です。現在の司法では、ペットを家族の一員として扱う現代社会の価値観と、法制度のギャップがあることは明らかです。

包摂的な制度の構築

効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築するというSDGs16の目標は、ペットの権利や飼い主の感情的価値を考慮した法制度の改革にも適用されるべきものです。現在の制度は、ペットと人間の関係性の変化を十分に反映していないといえるでしょう。

社会の平和と包摂性

ペットは多くの人々にとって重要な家族の一員であり、精神的な支えとなっています。ペットの死亡に対する適切な法的保護と補償は、社会の平和と包摂性を促進するSDGs16の目標に沿うものです。