ペットは「物」ではなく「命」
我が家に2匹目として迎え入れたミニチュアシュナウザーのずんだ。毛色は真っ黒で、先住犬で
あるポメチワのこくとうの幼い頃とそっくりでした。
2匹目の迎え入れを機に、何気ない日常を記録として残そうとYouTubeチャンネルを開設しまし
た。ずんだのよちよち歩く姿や、こくとうが警戒しながら匂いを嗅ぐ様子など、そのすべてが幸せ
な時間でした。
そんなある日、ずんだをお迎えしたペットショップの紹介でワクチンを打ちに行った病院で、「頭蓋
骨に小さな穴がある」と診断されました。最初は不安でしたが、成長とともに塞がる可能性が高い
ため、過度な心配はいらないとのことでした。
しかし、日常を過ごす中で、ずんだの気性の荒さや物覚えの悪さが気になるようになりました。た
だ、それも個性だと思い、見守っていました。
ところが、迎え入れてから3か月後、突然ふらつき、ぱたっと倒れてしまいました。半身に力が入
らず立てない状況を見て、すぐに救急病院へ駆け込みました。
診断結果は「先天性水頭症」。しかも重度のものでした。
先の見えない状況の中で手術を控えながら、ペットショップともやり取りをしました。しかし、ショッ
プ側から提示されたのは「同価格帯の生体交換」。迎え入れて3か月とはいえ、ずんだはすでに
大切な家族です。別の健康な子と交換するなど考えられませんでした。その後の提案は「生体価
格の50%の返金」。この対応から、ペットが「物」として扱われている現実を突きつけられ、悲しさ
と虚しさを覚えました。
そんな中、出会ったのがアニマルパーソンズの皆様でした。担当の毛利様をはじめ、多くの方々
が私たちに寄り添い、支えてくださいました。
ずんだの状態が不安定な中、法律が絡む相手方との交渉を一人で行うことは到底できませんで
した。しかし、約半年もの間、力を貸していただき、納得のいく形でやり取りを終えることができま
した。
最も大きかったのは、金額の問題ではなく、「ペット=物」ではなく「ペット=命」ということを相手方
に認めてもらえたことです。
この度は、本当に私たち、そしてずんだの力になってくださり、心から感謝申し上げます。貴団体
の想いが、一人でも多くの方に届くことを願っております。
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