後ろ足の麻痺と環軸亜脱臼が見つかった子犬に対し、返金と返還のみが提示された事案
九州在住のSさんは、令和6年10月、大切な家族の一員として、マルプーの子犬をお迎えになりました。
子犬は「まる」と名付けられ、Sさんの深い愛情のもと、新しい生活をスタートしました。
しかし、まるくんを迎えた直後から、様子に明らかな異変が見られました。床に顔がつくほど後ろ足が大きく広がり、不自然な歩き方であることがすぐに分かりました。
令和6年10月、Sさんはまるくんを動物病院へ連れて行き、診察を受けた結果、「前足には問題はなく、後ろ足の麻痺」との診断を受けました。
その後、12月には再診を受け、「環軸亜脱臼」との診断も加わりました。これは脊椎に関連する異常であり、後ろ足の麻痺と関係している可能性があるとされ、今後の精密検査(MRI等)を要する状況です。現在もまるくんはコルセットを装着したままの生活を余儀なくされています。
このような状況にもかかわらず、Sさんがペットショップに連絡した際に提示された対応は、「返金および犬の返還」のみであり、まるくんの健康や治療に対する誠実な説明や支援は一切なされませんでした。
Sさんにとって、まるくんはかけがえのない家族です。「不具合のある商品」として返す対象ではなく、共に生きる命です。こうした対応に深い悲しみと疑問を抱かれています。
私たちは、Sさんの想いを重く受け止め、本件の事実関係を明らかにし、同様の被害が二度と起こらぬよう努めてまいります。また、このような対応がペット業界の「慣例」として見過ごされているとすれば、それは非常に由々しき問題です。
動物の命と向き合う責任の重さを業界全体が改めて認識する契機となるよう、私たちは誠意をもってペットショップとの交渉に臨んでまいります。

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