治療費+30万円で誠意を示した解決
病院側の弁護士との交渉の結果、病院が飲み合わせの悪い薬を処方していたことを認めた上で、現在Nちゃんに残っている症状との因果関係がはっきりしない中でも、既に支払われた治療費に加えて、解決金30万円をお支払いただくという内容で合意しました。
この最終的な解決金30万円は、既払いの治療費も合わせると、Nちゃんの生体販売価格を大きく上回る金額になります。
一般的に、債務不履行(ミスや過失)に対する損害賠償では、「新品に買い替えればよい」という考えが基本にあるため、その「物」の時価を超えることは少なく、動物は法律上「物」として扱われていることから、時価を超える高額な賠償はなかなか認められないのが現状です。
もちろん、相手方の弁護士もそのことはよく理解していたはずです。それにもかかわらず、因果関係に争いのある中で、病院側よりこのような誠意ある解決案が示されたことについては、病院が「物」でなく「命」を扱う立場として、私たちの姿勢や想いに、一定の理解や共感を寄せてくださった結果であると捉えています。

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